約 1,202,240 件
https://w.atwiki.jp/preciousmemories/pages/6716.html
《邪神 かがみ(060)》 キャラクターカード 使用コスト2/発生コスト2/緑/AP20/DP30 【メイド】 相手のキャラがアプローチに参加した場合、自分の「邪神 かがみ」または【メイド】を持つキャラ1枚を活動状態にする。 [アプローチ/相手] [↴]自分の『ささみさん@がんばらない』のキャラ1枚を活動状態にする。 (ふぁ……。私の幸せお眠りタイムを邪魔した罪は重いのですよ。) ささみさん@がんばらないで登場した緑色・【メイド】を持つ邪神 かがみ。 相手キャラがアプローチした時に邪神 かがみまたは【メイド】キャラ1枚を活動状態に戻す効果、自分の『ささみさん@がんばらない』キャラ1枚を活動状態に戻す使用型テキスト効果を持つ。 2つの活動状態に戻す効果を持ち、対象とタイミングが異なる。 それぞれの効果は独立しているため、1枚で最大2枚のキャラを活動状態にできる。 どちらも相手がアプローチしないと発動できないので注意。 カードイラストは描き下ろし。 関連項目 活動状態 収録 ささみさん@がんばらない 01-060 パラレル 編集
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/1213.html
「おはよーこなちゃん、お姉ちゃん!」 「おはようございます!お姉ちゃん、かがみ先輩!」 「やぁつかさ、ゆうちゃん、おはよ。ふぇ・・・はっくしゅんっ!」 はぁっと吐く息は白く空に消えていく。耳や頬は冬ならではの冷たさだ。 センターまで、あと1週間。なんだかソワソワする。けど、私はそれとは関係なくフワフワした感覚でいる。 「ホラ、こなたっ!マフラー忘れてるわよ。大事な時期なんだから、気を付けないと!」 全く、と悪態をつきながら私はこなたの首にマフラーをまく。あぅあぅ言いながら巻かれているこなた。 こいつは以外にしっかりしてると思えば、こういうところでだらしない。そこは3年目でも変わらないなぁ。 「ふふっ。かがみ先輩、奥さんみたいですね。」 「あぁ、確かにそうかも。お姉ちゃんとこなちゃん、段々恋人らしくなってきたね。」 ・・・妹よ。その純粋で天然な所は長所でもあり、短所でもあるのよ?自覚してくれ。 とかなんとか考えていても、鼓動は早くなる一方。頬も耳も冬なのにぽかぽかだよ。 「な、何朝っぱらから恥ずかしい事言ってんのよ!?ほらさっさと行くわよっ!」 「ぐぇ。か、かがみ・・・マフラーひっぱんないで・・・」 「つかさ先輩?」 「なぁに、ゆたかちゃん?」 「かがみ先輩って可愛いですね。」 「うんそうでしょう?かぁいいよね?」 「外野うるさいわよっ!」 何故朝からこんな恥ずかしい目にあっているのか。それはクリスマスが始まり。 あの日、私とこなたは、所謂恋人同士になった。その証はこなたの右の手首にある。 我ながらちょっと恥ずかしい。でも、幸せ。右手首の紫と青の螺旋を見るだけで胸が温かくなる。 きっとこれがフワフワした気持ちの正体。好きっていうトクベツな感情。 「ふふっ。」 「何?どうしたのかがみ?」 無意識のうちに笑みがこぼれてしまう。全くたるんでるなぁ、私。ちょっとらしくないかな? 「なんでもないわよ。」 冬の青空は眩しくて綺麗だ。肌に触れる空気も澄んでいる。私は一つ深呼吸。 「さ、行きましょ、こなた。」 「うん、かがみ。」 「あ、置いていかないでよお姉ちゃん!」 「待ってくださーい!」 今日も始まる、同居人兼恋人との大切な優しい日。 ☆☆☆☆ 「・・・ちゅうワケで、ってもう時間やな。ほな今日の授業はここでしまいや。お疲れさん。」 黒井先生の言葉と同時に響き渡るベル。ちなみに私の腹時計も、ぐーっとベルが鳴る。 「おっ、なんだー柊ぃ。腹鳴らしてさ。ま、私もめちゃくちゃ減ってるけど。」 「もし良かったら柊ちゃんも一緒に寄り道でもどう?」 「んー・・・んじゃお言葉に甘えます。ほら日下部も早くしなさいよ。」 八重歯が可愛らしく光る日下部と今日も菩薩のような笑顔の峰岸。 高校3年間、ずっと同じクラスだ。付き合いだけならこなた達よりも長い。 それだけに、この2人には気が許せるし、とても安らげる場所でもある。 「そういえば最近泉ちゃんとどう?」 「そーだそーだ!!付き合い始めてだいたい2週間ぐらいだろ?」 むぐっ、とむせてしまう私。最近こんなんばっかな気がする。なんなんだ。これが付き合い初めの洗礼なのか? 私達が付き合っている事を知っているのはごくわずかの人だけである。 やっぱりどこかで背徳感や知られたくないっていう気持ちがあるのかもしれない。 覚悟はしていた。幸せになる為なら大丈夫、なんでもやる。でもいざとなると、なんとなく切ない。 だからなんの気兼ねもいらずに話せる人達にはとても感謝している。無論、この2人も例外じゃない。 「まぁ、普通なんじゃない?来週センター試験だから遊びにはいけないけどさ。」 「ふーん。って普通じゃ面白くねーだろ。なんかないのかよ?こうさ・・・」 「べ、別に面白くなくてもいいでしょーが!」 「そうね。確かに普通って簡単に見えて難しい事よ、みさちゃん?私はいいと思うよ、普通って事。」 峰岸はふわりと笑っている。特別になっても、普通でいる。今の私にずしりと響く言葉。 特別になったのに。せっかく勝ち取った特別なのに。あまりに普通すぎる『特別な日々』。 「そんなもんかねー。ノロケの一つでも聞かせてくれてもいいのにさ。」 「・・・そのノロケがないから困ってるんじゃない・・・」 「え?」 「なに?」 ☆☆☆☆ 今までのような普通な毎日が嫌なワケじゃない。むしろ峰岸の言うように普通って大切な事。 それでも、やっぱり夢はみちゃう。手をつないだり、どこか遊びに行ったり、2人だけで過ごしたりしたい。 ワガママなのは分かってる。それでも私はさらなる幸せを求めてしまう。 「なるほどなー。でも別に悩みって程じゃないんじゃね?」 「柊ちゃん、その事泉ちゃんに話したの?」 「うーん・・・ここからが本題というか・・・」 「どいうことだよ?」 「・・・ホントにこなたは、私の事、好きでいてくれてるのかなって。」 「は!?」 「・・・」 「聞けないのよ、怖くて。拒絶されるんじゃないか、ホントは・・・同情で付き合ってるんじゃないかなって。」 こんなに私は弱かった。強くなったつもりだったのに、こなたと肩を並べてるつもりだったのに。 自分が嫌い。こなたを信じてあげられない自分、普通に満足できない自分、強くなれない自分。 「なら、もう一度泣き虫に戻る?柊ちゃん。」 「あ、あやの・・・」 「・・・泣き虫?」 「『前』の柊ちゃんは泣き虫でも、諦めなかった。追いかけて追いかけて、未来を掴んだ。」 泣き虫。追い掛ける。未来。諦めない。そういわれてズキッと痛む胸。 峰岸の目に、雫石が見えた。その姿が強くて、自分にないものを持っているようで。 「本当の強さ、そんなの言葉遊び。大切なのは意志じゃないかな? 犯した過ちを取り戻そうと堅い意志であがく。それが柊ちゃんの力。」 意志。足掻く。そうだ、そうだ。忘れてた。アホだ、私。やっぱりたるんでた。 「それを忘れないで、柊ちゃん。柊ちゃんの力は柊ちゃんにしかないものだから。」 「・・・私、行かなきゃ。こなたの所に、行かなきゃ・・・」 「・・・仕方ねーな。私達の事はいいから早く行けって!」 にかっと笑い、背中を叩かれる。ちょっと痛いけど、逆にそれが嬉しかった。 「ありがと、日下部。ありがとう、峰岸。危なく見失うトコだった。今度、何かおごるね。」 「いってらっしゃい、柊ちゃん。」 校舎から見える夕焼け。朝の眩しさとは違うもの。それを背に私は走る。大好きな、あいつの元へ。 「・・・行っちまったな。」 「大丈夫よ、きっと。『今』は大丈夫。柊ちゃんと、泉ちゃんなら。」 ☆☆☆☆ 夕暮れ。冬なので暗くなるのが早くなっている。それでも空は紅色に染まり、世界をも染めている。 校門を出たところである後ろ姿を見つけた。その後ろ姿は小さい。青い髪が紅と混じり、ゆらゆらゆれている。 「こなたっ!」 「あ、かがみ。さっきC組覗いたらみさきち達といたからてっきり・・・」 「あれ?つかさとみゆきは?」 「黒井先生に用事があるみたいで、先帰ってて、だってさ。」 「そっか・・・」 「なんか、久しぶりだね、かがみと2人で帰るの。」 ニヤニヤっと笑っているこなた。なんか心を読まれているようで悔しい。 色んな意味で、ドキドキしている私の胸。下手したらミサンガを渡した時よりも。 「そ、そうね。最近は皆で勉強して、その後帰ってたしね。」 「あと1週間でセンター試験か・・・早いね。てかもう卒業だよ!?」 「確かに。あんたと住み始めて3年、か。」 そうだ、あれが始まりだった。ドアを開けたら、こなたがいて。あの日からもう私は惹かれていたんだ。 「色々あったねー。風邪引いて看病して貰ったし。料理の腕も上達したね、かがみん?」 2人で過ごした毎日。笑いあって、ふざけあって。たまに喧嘩したり、怒ったり、泣いたりした。 何も変わらない。今の特別だと思ってる日も、前の日常も、同じ。 「それを言ったら、あんただって。最初は全然つれなかったのに、今じゃこんなんだしねー。」 「こんなんって!失礼なかがみん!」 私は分かってなかった。特別な事なんて何もない。私達はずっと私達。 こなたが、私をどう思ってるかなんて、分からない。でも、私はこなたが、好き。 「あはは、うそうそ。冗談よ。こなたは成長したわ。私が保証する。一番近くにいた私がよ?」 「むぅ。ちょっと照れるじゃないか。・・・ありがと、かがみん!」 こなたの思ってる事、どんな事も受け入れよう。受け入れて、悩んで、足掻いて私は進む。こなたと幸せになる為に。 後悔しないように、させないように、私は進み続けよう。歩き続けよう。これが、私の力。 「ねぇ、こなた?」 「なんだいかがみん?」 ☆☆☆☆ 「やー、買った買った。久しぶりのゲマズだったから奮発しちゃったよ。おかげでもう7時過ぎちゃったね。」 「ま、でもいいんじゃない?息抜きも必要だし。私もなんだんだで楽しかったし。」 町は夜の闇で覆われている。それでも月と星達が煌めいている。美しく、強く、この世界を照らす。 「ありがと、かがみ。誘ってくれて。」 「あ、いや・・・その・・・」 「実はさ、前々からどこかに行こう、一緒に2人で帰ろうって誘おうと思ってたんだ。」 「え?」 「んー、でもさ・・・なかなか言いだせなくて・・・」 頬っぺたを照れるようにかくこなた。こなたの頬が夜でも分かるぐらい紅潮してる。 「なんと言うか・・・んー、怖かったんだよね。本当に付き合ってるのか、かがみは私の事、本当に好きなのかなって。」 あれ?どこかで聞いたことがあるようなセリフだ。こなたは申し訳なさそうに苦笑いしている。 「でもさ、やっぱ違うよね。私達の関係が変わっても、かがみはかがみ。ずっと一緒にいたかがみ。」 それでも力強い瞳。そして凛とした表情。やっぱりこなたはこなただ。私の大好きなこなた。 「私の大好きなかがみ、だよね。だから私は受け入れられるよ。今までみたいに、ね。だから・・・」 あぁ、そういえば、まだ言ってなかったな。焦りすぎて、テンパっててあの時言えなかった言葉。 「好きだよ、こなた。」 「・・・え?何て?」 特別な日々が、日常へ。これが私達なんだ。2人で見失ってた普通。でも、もう大丈夫だよね。 「は、恥ずかしいんだから、あと1回しか言わないからねっ!」 「・・・うん、聞き逃さないよ、かがみん?」 うーん、余裕な表情がちょっと悔しい。やっぱりこんな感じが、私達にはお似合いなんだ。 「・・・大好き、だよ。」 「私もだよ、かがみ。」 大切で、かけがえのない、この普通。2人でなら守れる。ううん、守ってみせるよ。 満月の夜に、美しく映えるこなたの笑顔。ずっとずっと傍にいよう。毎日毎日、笑いあおう。 「さ、ほら。さっさと帰って勉強するわよ!」 「あー、待ってよかがみ。」 私達は歩き出す。どちらともなく握る手。温もりと、幸せを胸に私達は歩く。 長く、辛い道のりかもしれない。それでも、私達は止まらない。手をつないで歩いてゆく。 ゆっくり、ゆっくりと。 ☆☆☆☆ コメントフォーム 名前 コメント ほんとっ、こなかがって言うジャンルに出会えて良かった GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-01-04 23 52 51) こなかが最高! -- 名無しさん (2017-12-26 21 29 39) なんで私の顔、こんなニヤけてるのッ! -- ぷにゃねこ (2013-01-25 17 29 02) 最後の最後まで魅せてくれました! ありがとうございます! -- 名無しさん (2012-11-19 16 11 09) こなたかがみセンターガンバ! -- かがみんラブ (2012-09-17 06 19 57) あふぅ! かがみん萌えヽ(;*´ω`)ゞ -- かみのまにまに (2010-04-23 10 01 30) 888888 -- 名無しさん (2009-11-21 14 03 54) 感動しました!こんなステキな作品に出合えてよかったです これからも頑張ってください -- saori (2009-07-12 12 43 58) 投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/919.html
ブラックのコーヒーが飲みたくなるようなすばらしき甘々画が投下されているのでドキドキですが…颯爽と戦場の有明を目指すこなたと、その姿を見て呆れながらも結局付き添うかがみ…といった感じ。皆様、冬の祭典の準備は整っておりますでしょうか?今回ウチは落選してしまいましたがorz -- 狂信者M (2008-12-16 02 32 22) 既にヤル気満々のこなたに呆れつつ、何気に微笑ましげな眼差しを送るかがみがイイネ!このカプにかかれば、互いの趣味の相違も「関係性の」萌え要素に上手いことなってくれまんなぁ。 -- 通りすがり (2008-12-16 22 40 38) 仲良さそうやねー -- 名無しさん (2008-12-16 23 39 13) かがみと仲よかったけ? -- ノン (2009-01-24 11 27 50) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/1165.html
「ねえ、お姉ちゃん?」 「んー?」 私の言葉にもお姉ちゃんは上の空。こちらにも振り向こうともしない。 お姉ちゃんの視線はただ一点。テーブルの上にある物に集中し続けている。 もしかしたら、空返事をしただけで私の声なんて聞こえてないのかもしれない。 「お姉ちゃんてばっ!!」 「もー?!なによつかさ!!」 私がさっきより大きな声を出すと、ようやくお姉ちゃんは怒りながらもこちらを向いてくれた。 「ねえ、お姉ちゃん……」 「だから何よ」 「これって……なに?」 私はさっきまでお姉ちゃんが見つめていた物を指差した。 そう…… 「開封厳禁」と書かれたガムテープに密封されているダンボールを…… 『厳禁』 それはちょっと前のこと。お姉ちゃんがすごく怒った顔をして帰ってきたことがあった。 その日はこなちゃんとデートだったから何かあったのだろうと、話を聞く為、夜にお茶会をしたことがある。 結局、お姉ちゃんの怒った理由含めて、惚気とも取れる愚痴を2時間以上も聞かされただけだったけど。 けどお姉ちゃんはそのお茶会をとっても気に入ってくれたみたいで、最近じゃ事あるようにそれをするようになった。 まあほとんど、お姉ちゃんがこなちゃんのことを色々話してくれるだけで終わっちゃうんだけどね。 でも、私でもお姉ちゃんの聞き役くらいにはなれるんだなーって思うと、ちょっと嬉しかったり。 でもそんな夜中のお茶会の主役、お茶やお菓子を乗せるテーブルは、今やちょっと大きめなダンボールに占領されている。 ちなみに主役達はというと、テーブルの隣にあるお盆に寂しそうに乗っかってる状態。 今日のクッキーはお姉ちゃんの為の意欲作(砂糖の代わりに合成甘味料を使ってみたんだ。カロリーゼロの)だし、お茶だって今年の春摘みのダージリンなんだよ。 だからすぐにでも味の感想が聞きたいんだけどなあ…… でもお姉ちゃんはどうやらそれどころじゃないみたいで、気が付くと目の前のダンボールを見つめ続けてる。 本当になんなんだろう? 「こなたがね…」 「こなちゃん?」 いきなり出てきたこなちゃんという言葉に、私は疑問の声を上げてしまった。 でも、すぐに理解した。ああ、やっぱり今回もこなちゃんなんだなって。 「こなたがね、昨日私の部屋に来て、顔を赤くしながら預けていったの。『うちに置いとくと危険だから』って」 「へえ~、そうだったんだ」 それで納得。あのダンボールに書いてある独特の文字は、こなちゃんが書いたんだ。 なんだかすごく見覚えのある字だと思ったよ。 「顔を赤らめて恥ずかしがってるこなたはすごく可愛かったわ」 お姉ちゃんはやっぱり私の方を見てくれない。見つめるのはやっぱりダンボール。 でもその見つめ方は、ペットショップで家では飼えない子犬を見つめてる子供のようだった。 もしかして…… 「ねえ、お姉ちゃん……」 「んー……」 お姉ちゃんは相変わらずの上の空の空返事。だから私は気に鳴った事をお姉ちゃんに聞いてみた。 「開けたいの?」 「―――っ!!」 私の言葉にお姉ちゃんがガバっと振り向いた。 「………」 「………」 えーっと、なになに?!この沈黙?!すごく不安なんだけど。 そうやって不安がりつつも黙っていることおよそ数秒…… 「ばっ!馬鹿言わないでよ、つかさ!!このダンボールはこなたが恋人の私を信頼して預けていったんだから、開けるはずないじゃない! 本当に何言ってるのかしら?!あは…あはははは!!!」 我に返ったかのように、お姉ちゃんは急に笑い出した。 本当に、ダンボールを開けようなんて思ってないんだよね。 信用してもいいんだよね……お姉ちゃん。 「そ、そうだよね。ごめんね~、お姉ちゃん。変なこと聞いちゃった」 「まったく、本当にしょうがないなー、あんたは」 お姉ちゃんは呆れてるような…でもすごく優しい眼差しをしながらニッコリと笑った。 よかった。いつも通りのお姉ちゃんだ。 「それじゃあダンボールどかしてお茶にしようよ。今日のお菓子は意欲作なんだ―――??」 私はそう言ってテーブルの上にあるダンボールをどかそうとした。でも、それは出来なかったんだ。 だって……お姉ちゃんの手がガッチリとダンボールを押さえつけて話さなかったから。 「お、お姉ちゃん?」 お姉ちゃんは私の目を見るとポンと両手で私の両肩をたたいた。 「ねえ、つかさ……」 「な、なに…?」 「私とこなたは恋人なの、運命の人なの、将来の伴侶なのよ」 「し、知ってるよ」 それはものすごく知ってる。こなちゃんとお姉ちゃんを除いたら、私が一番よく知ってるよ。 伊達に毎回毎回、二時間以上お姉ちゃん達の惚気話を聞いてないんだよ? 「そう、その恋人のこなたが私に恥ずかしがりながら、このダンボールを手渡した。 きっとこの中には私にも見せたくないものが入ってるのかもしれないわ! でもね、だからこそ、恋人の私はちゃんとそれを知っておかないといけないと思うのよ。 こなたがどんなに恥ずかしいものでも、ちゃんと受け入れてあげないといけないの!!」 目を閉じながらギュっと手を握り締めるお姉ちゃん。なんとなくだけど、話し方から興奮してるような気もする。 「だから……この『開封厳禁』を破っても、私はこの中身を見る必要がある!!」 「えっ…ええっ~~~!!!」 なっ、なんで?! どうして、そういう風な結論に達しちゃうのお姉ちゃん!! 「ちょっ……ちょっと、お姉ちゃんっ!」 駄目だって言わないといけないよね。いくら恋人さん同士だからって、やっていいことと悪い事があるよ。 「ありがとう、つかさ。つかさの言いたいことは分かるわ。こんなにも応援してくれるなんて、私はいい妹を持ったわ!!」 「ちっ、違うよ~~!!」 おかしい、おかしいよお姉ちゃん?! 何時ものお姉ちゃんだったら、絶対そんなこと言わないのに!! やっぱりこなちゃんが関わってるから?! 「というわけで……おりゃっ!!」 「あ~~!」 ビリビリビリと音を立てて封が破られていくダンボール。 ねえ、こなちゃん?私ちゃんと止めたよ。頑張ったよ。だから許してね…… 「さて、何が入ってるのかしら?」 封を破り終わると。お姉ちゃんはお菓子を選んでる子供みたいに、目を輝かせながらダンボールを覗き込んだ。 どことなくその目はこなちゃんに似てる気がする。 「これは……すごいわね!!」 お姉ちゃんがダンボールから何かを手に取ると、すごく嬉しそうな声を出した。 そんな声を出されると、私だって見たくなっちゃう。 ごめんね、こなちゃん。本当は私は見たくなかったんだけど、お姉ちゃんが見ちゃったから…… そう、たまたま見えちゃったんだよ、たまたま!! そんな風に自分に言い訳しつつ、私はお姉ちゃんの見ているものを後ろから覗き込んだ。 「それって、写真?」 お姉ちゃんが真剣になって見ていたもの。それはこなちゃんの写真だった。 何十枚もあるこなちゃんの写真。それを一枚一枚焼き付けるかのように、お姉ちゃんは見続けていた 「ただの写真じゃないわ……だって、全部私が見たことないやつだし……これも!!ああっ、これもだ!!」 お姉ちゃんの言うとおり、確かに普通の写真じゃないみたい。 高校のじゃないセーラー服(中学校のかな?)、ブレザー、メイド服に着物姿、それにフリフリの可愛い服と こなちゃんが普段着ないような服装や髪型の写真ばっかりだったから。 よく分からないけど、コスプレ……なのかな? 「もしかしたら、お仕事しているときに撮られたのかも。こなちゃんのバイト先ならそういうことしてそうだし」 「そうね……」 お姉ちゃんはやっぱり私の事なんて気にしてないみたいで、写真を見るのに一生懸命。 いくら恋人さんの写真だからって、ちょっと酷いよ…… 「うん!」 お姉ちゃんはそうやって一人で頷くと、スッと立ち上がった。 そして近くの上着を手にとって羽織ると、テクテクと部屋から出て行こうした。手には件の写真を持って…… 「お、お姉ちゃんどこ行くの?!」 「えっ……コピーでもしてこようかなーって」 「い、いくらなんでそれは駄目だよ!こなちゃん、きっと怒るよ!」 「そ、そうね。流石にね、まずいわよね。ありがと、つかさ。ちょっとどうかしてたみたい」 どうやら思いとどまってくれたみたい。私は上着を脱いで隣に座りなおすお姉ちゃんを見ながら、気付かれないようにため息を吐いた。 「ネガとかないかしら?いやいや、今の時代メモリカードか……」 「お、お姉ちゃん?」 あれー?お姉ちゃん、もしかしてまだ直ってない? お願いだから、早くカッコよくて優しくて何でも出来るお姉ちゃんに戻ってよ… 「さてと、他にはっと……あっビデオテープ発見。家にまだビデオデッキってあったかなー?」 「お姉ちゃん……」 そんな私の悲痛な願いを神様は叶えてくれず、お姉ちゃんの宝物探しは続く。 だけどそんなお姉ちゃんの宝物探しも終わりを告げるかのように、不意にお姉ちゃんの動きが止まった。 「お姉ちゃん?」 「つ、つかさ……こ、これ?!」 お姉ちゃんは少しだけ震えながら、ダンボールの中から一冊のノートを取り出した。 ノートの表紙には『日記-○○年××月△△日~○○年××月△△日-』って書かれていた。 これってつまり……こなちゃんの日記? 「し、しかもこの日付、こなたが私を好きになった頃の日付よ……」 「えっ?そうなの?」 「前にこなたから聞いたことがあるから間違いないわ」 お姉ちゃんはそう言うと、吸い込まれるようにゆっくりゆっくりとノートの表紙を開こうとした。 「お姉ちゃん!それだけは駄目だよ!!」 「つかさ……」 「お姉ちゃん、よーく考えて。その日記には、こなちゃんの気持ちが詰まってるんだよ。 そんな大事な日記をいくら恋人さんだからって勝手に見ちゃ絶対に駄目!!」 「……そうね、つかさ。流石に目が覚めたわ。まったく、今日はあんたに助けられてばっかりね」 「えへへ、これくらいどうってことないよー。でもね、お姉ちゃん?」 「どうしたの、つかさ?」 「なんでそういう風に私が言ってる間にノート開いちゃってるのかな?」 「えっ?!」 なんだか本当に気が付いてなかったみたい。私と話してる間にもノート開こうとし続けてたんだよ、お姉ちゃん? 「ち、ちがっ!!か、体が勝手に?!そう、どうしてもノートが見たいっていうもう一人の私の深層心理が……」 一生懸命言い訳してるけどね、お姉ちゃん。ノートは全然しまおうとしてないよ? 「あー、もうこうなっちゃったら、見てるのと同じよねー。あははは……」 お姉ちゃんはそうやって軽く笑うと、食い入るようにノートの中身を見始めた。 「………」 「……お姉ちゃん?」 お姉ちゃんの様子が変わったのはそれからすぐの事。ワナワナと震え始めたかと思うと、バサッとテーブルに持っていたノートを投げ捨てた。 そして先ほどの上着を手に取るとわき目も振らず、部屋から出て行った。 どうやらものすごく、怒ってたみたいだけどどうしたんだろう? その私の疑問はすぐに解決することができた。お姉ちゃんが投げ捨てたノート。 そのノートの最初のページには、こなちゃんの字でこう書いてあったんだから。 『かがみのエッチ』って 「お見通しだったんだね、空けるの……」 私はため息を吐くと写真やビデオテープ、それにお姉ちゃんが投げ捨てた日記?を綺麗にダンボールにしまいこんだ。 そして元通り「開封厳禁」のガムテープを貼り付ける。 それが終わるとテーブルの隣に置き、代わりにお茶とお菓子が乗っかっているお盆を置きなおした。 きっとこれからこなちゃん大変な目にあっちゃうんだろうな。それはもう、色々と…… こなちゃんみたいなことする人のことをなんていうんだっけ? 確か……『誘い受け』だっけ?うーん、なんか違うような気がするけど、よく分からないや。 とにかく…… 「こなちゃん、ご愁傷様」 私はそんな風にこなちゃんを心配しつつ、今日始めてカップに紅茶を注いだ。 コメントフォーム 名前 コメント GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-08-16 19 08 52) 何か幸せな雰囲気のSSだね。キャラ崩壊かがみおもしろいw -- 名無しさん (2013-01-30 19 46 13) まさかかがみ、え、ええええっちなコトしに行ったんじゃ・・・ -- ぷにゃねこ (2013-01-25 17 05 26) かがみ怒り -- かがみんラブ (2012-09-23 16 58 44) こなかがは正義ッ!様 この手のSSは比較的作成時間もかからず、かつ軽めに作れるので、 「こなたが出てこないこなかが」としてこれからも投稿する予定です。 拙い文章ではありますが、お楽しみいだければ幸いです -- H3-525 (2009-05-09 16 41 24) ダメと言われるとやりたくなるよね、うん。 -- 名無しさん (2009-05-06 22 38 38) 流石はこなた。かがみんの性格を知り尽くしてますなぁ… つかかがみん遊ばれすぎ♪ 是非ともこう言うバカップルの日常的な作品のシリーズかを御願い致します。 -- こなかがは正義ッ! (2009-05-05 20 05 20) かがみのエッチ♪ -- 無垢無垢 (2009-05-05 16 22 22) 投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/516.html
☆ある意味拷問 221 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/08/08(水) 21 56 53 ID yIx/SQkI 一時間レスがなかったら、こなたとかがみがポッキーゲーム 222 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/08/08(水) 22 58 09 ID LChqFsfY _,-,ニ二ニヽ、 // // //__ゞ`、 ヾ`ニ´ ゝ  ̄ `  ̄ l.、___,/ / / / l く‐´´ / / / / l 、 \ l / / /l ∧ l ヽ ヽ / / / _, _∠L、 / / l l ヽ ヽ l / // / / / / -H、 lト、 ヽ l // // イミ土=、_/ / l∧ l l `ヾ、 l/ l l イ llo / / // テテヵl ハ l l l l /. l. l し 」 l/ P / /l l N l . l W/ N 、 `‐ l l lN V かがみん、ポッキー買って来たよ . l ハ ト、 ー= ノlハ ハl l 、 「フ`‐- ,、-┬ T´ l l/ . l ,レ、 ヾ、 /、`Y/ l l l / rニミミヽ ヾ、-─┤ `┤ l / / ̄\ヾヽ ヾ、 l ll l / / ヽヾヽ lヽ l /l l / / l \ヾ、 l ヽ l //l / / l l ハ ヾ、l、、l l////l 223 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/08/08(水) 23 09 15 ID dY8FrJUs 時間レス成功されたようですねw ttp //www.uploda.org/uporg950980.jpg.html ニコ動のキャプで悪いw 思えばコレが俺にssを書かせたきっかけだったんだよなぁ…。 224 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/08/08(水) 23 32 50 ID yIx/SQkI ちょ!一時間もあれば誰か止めるだろうと思ったのにw とりあえずかがみ、おめでとう 225 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/08/09(木) 00 16 12 ID e4q+f/H0 224 わざと止めなかったに…決まってんだろ。 226 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/08/09(木) 00 18 02 ID 4uwPx8wB 止める理由がないからだろ…常考 227 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/08/09(木) 00 33 09 ID QB/wf0p9 だが……一時間は長すぎた………息が…。 228 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/08/09(木) 15 18 02 ID nmZ5r2Yl ある意味、このスレ住人に対しての「1時間書込み禁止」だもんなぁ。 229 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/08/09(木) 15 24 55 ID C0uUzkST おまえらの空気読みっぷりに感動した 今頃こなたとかがみは、ポッキーを両端からかじっているに違いない 230 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/08/09(木) 17 32 36 ID /4K7jIBe ポリポリポリ… 次第に距離が近付く2人… かがみ「う……」 こなた「……(ニヤニヤ)」 ポリポリッむちゅっ かがみ「ちょっ…何すんのよ!」 こなた「だってかがみとしたかったもーん(ニヤニヤ)」 かがみ「な…なによ!…………う…嬉しいじゃない…」 こなた「ツンデレかがみん萌え~」 自重しろ、俺 231 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/08/09(木) 20 19 07 ID C0uUzkST 230 俺の脳内バージョン 某ゲームで優勝したこなたと、ビリだったかがみ こ「とゆーワケでっ、ビリだったかがみには、私とのポッキーゲームを命じますっ !」 か「ち、ちょっと ! そんな恥ずかしいことできるわけないでしょっ !」 み「かがみさん、約束は守らないといけませんよ?」 つ (ドキドキ・・・) か「くっ・・・じゃあちょっとだけよ? 近づいてきたら、突き飛ばしてやるんだから !」 かくしてポッキーを両端からかじることになった二人 み「それでは・・・スタートです♪」 こ「むごごごごごごごごごごごっ」←あり得ないスピードでポッキーをかじり切るこなた か「んっん゛ー ?!!!」←こなたの気迫にビビッて、なすすべなく硬直中のかがみ ちゅっ☆ か「あ、あ、あ・・・キス・・・私のファーストキス・・・」 こ「ぷはぁ~、ごちそうさん♪」 か「こ、こんな形で・・・もっと、せめて、こう、ロマンティックに・・」 つ「あわわ・・・ゆ、ゆきちゃんどうしよう? お姉ちゃん達ホントにキスしちゃったよぅ~(汗)」 そっ・・・(包み込むように優しく、つかさの手を握り締めるみゆき) み「・・・つかささんの唇って、とっても柔らかそうですよね・・・」 つ「えっ? ええっ? ゆ、ゆきちゃん !?」 ダメだ俺 orz 232 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/08/09(木) 23 22 59 ID MAumqQG9 みゆきさんフラグ立てんなw でも俺としては敢えて直前でこなたにポッキー折って欲しい、わざと ☆ラブ・ゲーム 第57回戦 ラッキースタジアム 観客:不特定多数 こ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0|0 か 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0|0 延長18回規定により引き分け 261 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/08/11(土) 08 52 26 ID Mn9TpPtS かがみんが嫁以外認めんっ! 262 名前:63[sage] 投稿日:2007/08/11(土) 13 04 10 ID aadhiQV4 三串で忙しくて数日ぶりに来てみたら 176がまた良ssを投下しているようだな。 GJ!! 261 俺はこなた受け派なんだが、 安心していいぞ。 俺の分析では場を重ねるごとに か が み ん が 嫁 に な る。 263 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/08/11(土) 21 33 12 ID 1oEvFvZY むしろ毎晩攻守交代で 264 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2007/08/12(日) 16 53 35 ID 5nH0bL7a Which do you like? こな×かが or かが×こな 265 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/08/12(日) 17 18 24 ID WhA9ow0u I like kona×kaga beter 266 名前:166[sage] 投稿日:2007/08/12(日) 17 26 27 ID Z/0B0q2t 263 こなた「じゃあ今日も私が先に攻めるね~。」 かがみ「ちょっと!最近いつもアンタが先じゃないのよ。 たまには交代しない?」 こなた「いいじゃ~ん。たいして変わらないってば。 それじゃあ始めるよ~。」 かがみ「お、おう。あんまり激しくするのは無しだからね…。」 こなた「りょうか~い。努力はしてみるよ。」 パカーン! こなた「よ~し、回れ回れ~! うし、3点追加~!」 かがみ「うわっ、また取られた…。」 こなた「ふっふっふ。いかなるジャンルのゲームであろうとも、 一切妥協しない。それが泉家の教えってやつなのさ!」 かがみ「あまり激しくしないでって言ったでしょ~が! 大体、あれだけ普段、野球はやだやだって言ってるのに、 どうしてゲームではこんなに張り切ってるのよ?」 こなた「それとこれとは話が別、って事でよろしく頼むよ。 さあ、今夜は夜通しでやるよ~。」 かがみ「うわ~。こりゃ明日は寝不足だな…。」 攻守交代とパワプロって単語見てたらこんなイメージが…。 やっぱり末期ですね、こりゃ。 ☆比翼連理} 295 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/08/14(火) 17 07 44 ID 2xIJI7we まだ19話見てない人はネタバレになるかもしれないからスルーしてくれ 今回の話は、ほとんどこなかが百合っぽいシーンがない めっちゃ凹んだ・・・ だけど、負けないぜ ! らき☆すたの中で、こなたとかがみほどお似合いのカップルはいない ! 俺は断言できる ! 296 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/08/14(火) 18 03 02 ID FdRV43EQ あの二人はまさに水魚の交わりだと俺は思うんだ。 こなたに対しては遠慮のないツッコミをいれられるかがみ。 つかさやみゆきの時とは違い活き活きとボケをかますこなた。 (かがみのツンデレを引き出せるのもこなたくらいだしね。) お互いのいい所がいい感じに同調してても~ほんと・・・ カナダに移住して結婚すればいいのに! 297 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/08/14(火) 18 39 21 ID WYNOeJaj お互い相手に思う事を、良いとこも悪いとこもハッキリ伝えつつも 特に後腐れはなく、常に一緒にいてしまってるとか… なんかもう理想的過ぎて嫉妬すらできません! 299 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/08/14(火) 21 38 35 ID HVpDZDCb 296 お互い誰かと結婚して、近所に住んで、ことあるごとに一緒に遊びに出てはダンナのグチ合戦…… という路線に萌えを感じてしまう俺は邪道ですかそうですか orz 300 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/08/14(火) 21 43 50 ID DOwfm6kH 299 逆にダンナにベタ惚れで会う耽美にノロケてそうだな、こなたは かがみもツンデレ発揮してグチは言うけど実はゾッコンLOVE(死語)だろうな 301 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/08/14(火) 22 53 46 ID 2xIJI7we なんだか残りの話数が少なくなってきたのだが… 修学旅行は間違いなくオリジナルの話のはず かなたさんが出てくる回も、おそらくほぼオリジナルだと思う 果たして京アニオリジナル話にこな×かがラブラブ路線は取り入れてもらえるのだろうか… せめて、みさおとこなたがかがみを奪い合う話だけでも22話23話辺りにねじ込んで欲しい 302 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/08/14(火) 23 10 13 ID mh+KjLka こなたがかがみの横でラノベ読んでいて 「奥付気になる?」って迫る話もやって欲しい この前の続編みたいなもんだし
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/793.html
【第17話 フラグ】 無菌室から一般病棟の個室に戻ったこなた。 何もかも1からやり直しながらみんなとワイワイ楽しそうに話している。 だが、かがみだけは一人廊下に追い出されていた。 中からそうじろうたちが一緒にエロゲの楽しみ方などをレクチャーしている声が聞こえる。 「ここをクリックするの?」 「そうだ、そうすると次の文章が出てくるんだ」 「あれ、選択肢が出て来たよ……とりあえず一番上」 「あ、それは……」 「ふむふむ……あれ、なんか、この銀色の髪の毛で黒カチューシャのヒロインに嫌われてる?……あれ、終わっちゃった?」 「フラグを潰してしまったな」 「なに?フラグって」 「フラグとはな……」 具体例を用いた非常にくわしい説明がつづく。 他の患者が聞いたらどんな顔をするだろうという内容の話し声をききながら、かがみは壁にもたれ、目を伏せてうつむく。 なんで私、ここにいるの? みんなは受け入れたのに、なんで私は嫌なの? こなた……私、そんなに怖かった? でも、こうでもしなきゃ……あんたはずっと引きこもったままで…… なんで?なんで? ……ひょっとして、昔の私もこんな感じだったの? いつも怒ってばかりで、ガミガミして、あんたが何かヲタな事をやろうとするたびにツッコミいれて…… それにくらべつかさやあんたのお父さんは、優しくて、あんたのやることを笑顔で受け入れて…… ……そういえば、つかさの方があんたに先に知り合ったのよね。 私はつかさがいなければ、あんたには会えなかった。 もしそうじゃなきゃ、おそらく一生知り合う機会がなかったはず。 私は、あんたとはたぶん、縁が一番遠い……。 クラスだって、ずっと別々だったよね。 「どうやったら正しくフラグ立てられるの?」 「色々あるけど、基本的にはヒロインとのイベントが発生すればすすんで参加すると言うことだなあ……」 「お姉ちゃん……」 扉が小さく開いて、つかさが顔をのぞかせていた。 「……なに?」 「今ならちょっとだけ、ほら、こなちゃんの顔が見れるよ。今ゲームに熱中してるし」 「……いい」 そして、あんたの人生の中で一番大きなウェイトを占めているのは、間違いなくあんたのお父さん。 生まれてからずっと、あんたのことを何でも知っている。 そして、あんたをこんな風に育ててきた。 それを私は、ここ1,2年だけ、しかも一日のうちたったの数時間、そのおこぼれをもらっているだけだった。 「おお、ヒロインが……そういえばこれって18禁……いいの?私このゲーム続けても。お父さん」 「おお、当然いいぞ。世間は許さなくてもオレが許す」 「へえ、エンディングが……あれ、涙が……」 「そうか、そうか感動したか……そう、人生だ、これが人生なんだよ、こなた!」 「うん、人生だねえ……」 今、ドアの向こうで、私が知らないこなたの過去の人生が追体験されている。 私がいなかった頃の長い長い時間。 その時間のすべてを共有したい。こなたの人生という分母の上に、私という分子の数をもっと増やしたい でも…… いま、私があんたを奪い取ったら、絶対不幸だよね。 私とあんたは、柊かがみと新しい泉こなたは、このまま会わないほうがいい。 一生出会わないほうがいい。 そして、怪獣のままでいい。 私はあんたと仲がいいつかさの双子の姉で、決して出会ってはいけない危険な怪獣です。 怒ってばかりです。優しくなんかないです。 せっかくこの世に祝福されて生まれたのに怖くて泣くのは嫌でしょ? だから、私は、もう二度とあんたに会いません。 むしろ、会っちゃってゴメンナサイと謝りたい。 私は遠く離れた場所で、絶対にそっちへいけないような場所から、あんたに見つからないように時々眺めるだけにする。 それでもし私の視線なんかを感じたら、ごめんね。もう二度と見ないから。 心の中で思い出すだけにするね。 「さようなら、こなた……」 かがみは、足音を立てないように、静かに病室の前から去ろうとした。 そのとき、白衣を着た技師や看護師たちとすれちがう。技師たちはこなたの部屋の中に入る。 「泉さん、リハビリの時間ですよ」 「えーやだ、めんどくさい……まだヒロインしか攻略してないのに」 「何を意味不明なこと言ってるんですか!筋力落ちて、立つだけで精一杯なのに」 「ま、こなた、ちょっとだけでも歩いたほうが……」 「やだ、そこにある積みゲーを全部やってから……」 「うーん、まあ、そうだな……もう1本やり終えたら、5分だけやってみるか。クリアまでに200時間かかるけど……」 そうじろうは昔はこなたに武道を教えるなどしていたが、病気になってからは完全に甘やかし状態になっていた。 「ダメです!お父さんも何を言ってるんですか!このままだと一生歩けなくなりますよ! 筋肉だけでなく骨や関節も脆くなってるのに」 「うーん、……なあ、こなた、ほんの2分、いや2秒だけ。ベッドサイドに立つだけでいいからさ」 「やーだ」 また病室のドアが小さく開いた。つかさの顔が出てくる。 「ね、お姉ちゃん。入りなよ」 腕を伸ばし、立ち去ろうとしたかがみの指先をつまんだ。 「え……で、でも……」 かがみは肩をすぼめ、俯きながら顔をそらす。 「私が、いたら……こなた泣いちゃうでしょ?」 逃げようとするかがみ。 その袖をつかさは引っ張る。 「こなちゃんを歩かせられるのはお姉ちゃんだけだよ。このままじゃ、こなちゃん一生寝たきりだよ」 「……」 病室の中。 「はっきりいって私はいま、幻想世界から宇宙の果てまで冒険してる最中だから、 健康な人よりもたくさんいろんな場所に行っていろんな人生を経験してるんだよね。 で、歩ける人ってガンダムは操縦できるの?トリステイン魔法学院へ行けたりするの?」 こなたはベッドの上でリハビリの技師をからかいつづける。 ……すっかり一人の立派なヒキコモリニートが完成していたのだ。 そもそも重度のヲタでインドア系なのに運動が得意というキャラ設定自体が不自然だったのだが ……そういう意味ではとても自然なキャラになったというべきか。 「それに私はギャルゲの中でいろんな学校に在籍できるし、海水浴にもいけるし、生徒会にも顔出してるし、 Hなこともできるし、もう一生病院にひきこもって寝ててパソコンクリックする人生でいいよね♪」 リハビリ技師を勝ち誇ったような糸目で見ながら、ゲームの続きを始める。 そのとき、病室のドアが大きく開く ドアのところに仁王立ちしているかがみ。 腰に手をあて、鋭い眼光。陽炎のようなオーラが吹き出している。 ツインテールが宙に浮いて揺らめいている。 「!!!!!!!!!!!!!!」 こなたはビクリと体が痙攣する。 かがみはゆらり、ゆらりとこなたの寝ているベッドに近づく ヒグマのような動き。 「こ、な、た……」 地獄の奥から漏れ出たようなドスのきいた声。 「や、やめて、来ないでください」こなたはガタガタふるえる。 「なにが、来ないで、くださいよ……」 かがみは圧倒されて硬直しているリハビリ技師に顔を向ける 「私がこの子を歩かせますから、お引取りください♪」 今までの仁王顔とは別人のような満面の笑顔で言う。 「は、はあ……」 リハビリ技師はロケット発射のように廊下へ飛び出す。 再びこなたの方を向く。 鬼の顔に戻るかがみ。 「さ、立つ!!!!」 「こわい、こわい、こわい」 こなたは逃げるように布団にもぐりこむ。 かがみはその布団を強引にはがす。 「ま、まあ、いいじゃないか……きょうは」 そうじろうがかがみをなだめようとする。 「ダメです!今やらなかったら、こいつは一生このままです」 かがみは団子虫のように丸まったこなたを開かせる。 そしてわきの下に肩を入れて無理矢理起立させる。 温かな感触がかがみの体に伝わる。 何日かぶりのこなたの温もりだ。 無菌室に入る日、隔離扉の前で手を繋いで以来の温もり。 「うう……痛い、痛い!」 顔をゆがませるこなた。 でも、いまは感傷にひたる暇はない、……なんとしても、歩かせないと…… 第18話:イケメンの恋人へ続く コメントフォーム 名前 コメント かがみの健気さに毎度?心を打たれます( _ ) -- チハヤ (2008-10-07 16 23 30) 頑張れかがみん!! 負けるなかがみん!! こなたはかがみを待っている!!(T^T) 作者殿、ラストまで期待しています -- にゃあ (2008-10-07 07 32 24) つ、続きが気になります!! 作者さん頑張ってください~~~!!!! -- 名無しさん (2008-10-07 01 49 45) 全20話だそうですが早く最後まで見たいとゆう気持ちと終わってほしくない、まだまだ読みたいとゆう気持ちが交錯してます。素晴らしいです。 -- 名無しさん (2008-10-05 06 00 05) 毎度拝見させていただいています。前にもコメかきましたが、あの時は名無しでした。 心を鬼にして、こなたをリハビリさせようというその思い。 かがみに!そして作者さんに脱帽です。 続きがきになりますね。 -- 白樺 (2008-10-05 03 05 52)
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/1296.html
『Everything is so dear ~すべてが愛おしい~』 冷たく乾燥した風の吹く、冬の晴天の午後。 今年最後の講義を終えた、私・・・柊かがみは、大学に入ってから向こうから告白され 親友から恋人になった泉こなたと、クリスマスデートに出かける待ち合わせの為、 こなたが指定した待ち合わせ場所である代々木公園に来ていた。 約束の時間より早く来た私は、近くのベンチに腰をかけ、一心地つく。 日が傾きかけた夕方の時分、日差しが弱まり木枯らしが吹き 冷え込みが厳しくなった為、ブルッと体が勝手に震え体が縮こまる。 年末を迎え寒さが一段と厳しくなったからと、厚手のコートを着てマフラーや 手袋を付けてきたにも関わらず、体が縮こまるほどの冷えた空気と吹きすさぶ寒風 ・・・やっぱり使い捨てのカイロを持ってくればよかったわ。 そんな後悔をしつつ、私はカバンの中から暖かいお茶の入った 水筒を取り出し、一口飲む。 冷え切った体に暖かさがしみ込み、少しばかり寒さが和らぐ。 「お~い!かがみ~ん。遅れてごめ~ん。」 こうしてホッと一息入れていると、遠くから小さい恋人が、白い息を吐きつつ走って来た。 約束の時間より遅れたと思っているのか、少し焦り気味だ。 「全然良いわよ、こなた。約束の時間より全然早いわよ。」 焦り気味な恋人に、柔らかな笑顔で答える。 するとこなたは 「・・・ふぉおぉぉ。」 と奇声を上げ、照れ照れさせながら体をもじもじとし始めた。 そんなこなたの姿をみて、先ほどの柔らかな笑顔から引きつった呆れ顔に変わってゆくのを実感する私。 どうにか勇気を出し、奇行に走る恋人に恐る恐る声をかける。 「あ、あのう・・・こなたさん?」 「これだーこれを求めていたんだ、私はー。」 もじもじしていたと思ったら、急にガッツポーズをして力説を始めるこなた。 ごめんね、こなた。いくら愛していても、もうついていけないや。 「ドラマで使われそうな公園で、待ち合わせした恋人に優しく笑顔で迎えられるシチュ。 髪を下ろしているかがみんが、両手で水筒を持って暖かいお茶でヌクヌクしているのも、 女子力が上がっていてなお良い!・・・やばい、鼻血出てきた(首筋を手の平で叩く)。」 「おまっ、女の子としてそれはどうなんだ?」 「んじゃ、お腹一杯になったから私もう帰るね~。」 「待て、オマエ。」 好き勝手なことを言って帰ろうとするこなたを、襟首つかんで引き留める。 「クリスマスデートはどうした?確かイブの24日はアンタのバイトで無理ってことで、 25日である今日になったんじゃなかったか?何故帰る。」 思いっきり怒気をはらんで力強く言う。 コノヤロウ、人がどんだけ楽しみにしていたんだと思うんだ。 「ウソウソ、冗談だよ。んじゃ行こうか、かがみん。」 「まったく。」 ホントにまったく・・・でもこなただって本気で嫌がらせようとしているんじゃなく、 こうすると私がどう反応するか分かっている上でやっているし、私もそんなこなたの 考えが分かっている。つまりは互いに信頼しているからこそ出来るやりとりなんだ。 じゃあなければ、恋人として付き合ったりなんてしない。 むしろこの子とのそんな日常がとても愛おしく大切なものだからこそ、 同性だけれども、恋人として一緒にいる。 そんないつも通りのやりとりをしつつ、私達は渋谷方面へと向かっていった。 渋谷に着いたらこなたの希望でまんだらけへ、私の希望でロフトへとそれぞれ一緒に回っていった。 こうしているうちにうちにあっという間に時間が過ぎ、時刻は夜へと移った。 「う~冷えるね、かがみ。」 「そうね。さすがに夜になると、昼より冷え込みは厳しくなるわね。」 「う~ん、こんなに寒いと、かがみが寒い事に乗じて暖かいものを食べすぎて 冬太りしてしまうことが懸念されてしまう・・・どうしよう?」 「どうしよう・・・じゃないわよ。こっちだってそう毎年毎年失敗しないわよ。 カロリーにも気を付けているし、運動だってしてるわ。」 「そう、そんなかがみだからこそ今年は、 『ケンタッキー食べては懸垂し、けんちん汁飲んでは懸垂し、まるでケンタウロスのような体になる』 ことを期待するよ、かがみん。」 「どんな期待だよ。しかも女でケンタウロスって、すごくきもいわ!!」 「でもかがみのことだから~ケンタウロスのような体じゃなくて、ミノタウロスのような体かな~?」 「誰が牛の化け物だ。ホント失礼ね!」 変な声を上げつつ、私の体を下から上にまさぐる 「なんだよ!やめろよ!!」 「(かがみの腹をさすりながら)こりゃ、大物になりますぞ~。」 「うるさい!」 そんな私弄りを繰り広げつつ、これからどこかで晩御飯を食べようかってことになった訳だが・・・ 「で、こなたさん・・・此処はどこかな?」 「しゃぶしゃぶ食べ放題~。」 「私が太る太る言っといて、行くとこ此処かい!!」 私は今、渋谷公園沿いの映画館や飲食店の入っているテナントビルの1階、 エレベータホールにいる。 「甘いねかがみん。しゃぶしゃぶは湯にくぐらせた際に肉の脂を落とすから、 焼き肉よりもヘルシーなんだよ。とゆーわけでいこー。」 「ちょっ、ちょっと。」 手を握られ、エレベータの中に無理やり連れて行かれた。 プシューとエレベータの扉が開く。 「扉が開きま~す。私達の未来も開きま~す。」 「何か言わないと気がすまないのか、アンタは。」 和風モダンでシックな店内。入ると早速個室へ案内された。 どうやらこなたがあらかじめ予約していたらしい。 個室からは渋谷の夜景が一望出来、なかなかの雰囲気だった。 「食べ放題だって言うから、なんか殺風景な店内かなと思ったけど、全然違うわね。」 「そだね~。私もこんな個室のとこは初めてだよ。 ところで結構夜景が見えるけど、ここは五階だっけ。」 「それは誤解よ、こなた。ここは八階よ。」 「『ここは五階かな?それは誤解よ!』うちの嫁です!!」 「なんで私がダジャレ言ってるみたいになっているのよ。そんなこと外に向かって強調するな。」 「ちなみに『五階にいるかがみは豪快です!』うちの嫁です!!」 「しつこい。初めての場所に来てはしゃいでいる子供か、アンタは!」 「ごめん、ごめん。こんなに眺めがいいんだよ?嫁を紹介したくなったんだよ。」 「ホントに良く分からん。」 しばらくすると、店員さんが注文していた牛肉を御重に入れて持ってきた。 「かがみ~。ミノタウロスの肉、2重分だよ~。」 「食べにくくなる言い方するな!普通に牛肉でいいだろ。」 牛肉と一緒に頼んでいた瓶ビールを互いのグラスに注ぎ、乾杯をすることとなった。 「それじゃ、乾杯。」 「かんぱ~い、お疲れ様・・・パウエル。」 「日本人でお願い。」 「んじゃ、かがみ・・・またお金?」 「違えよ。何で私があんたに金の無心しにここまで来るのよ。」 「司法試験頑張るって言って数年。もうお互いに20代後半だけどさ、 まだまだあきらめないで欲しいな、かがみには・・・。 私正社員で働いてるし、貯金も少しづつだけど作って、将来のこと考えているからさ。 頑張って、かがみ。毎日祈っているからね。」 「ちょっ、待てお前。何勝手な未来予想図作ってんだ。それとお前が今している祈り、 アフリカ原住民族の雨乞いの儀式みたいになっているわよ、こなた。 頼むから日本風に手と手のしわに合わせる形でお願い。 ほら、IHクッキングヒーターの前でのろし上げるマネしない。 そして鍋が沸騰したのに驚かない!」 「とまあ、みんなに寄生して生きていきたいと思っていた私が、 かがみに寄生される未来を描いたところで食べようか?」 「いいからさっさと食べるわよ。」 「‥‥・」 「何?」 「安心して、もうボケは無い。」 「いちいち言わなくていいわよ、そんな事。」 店内に入ってからなが~いふざけ合い経て、ようやく食事の時間となった。 牛肩ロース肉に国産豚肉をはじめ、つくね、季節の野菜、きのこ類、豆腐、 春雨などまんべんなく食べてゆく。 こなたはこなたで『一度こんなふうにしてみたかったんだよね~。』と言って、 御重の中に盛り付けられている肉を箸でいっぺんに取れる限り取り、 鍋の湯にくぐらせて楽しんでいる。 私はこなたに懸念されたダイエットの事など忘れ、家だったら起こっていた 姉たちとの肉の奪い合いも気にすることなく、こなたが無駄に湯にくぐらせた分も 含めゆっくりと満足ゆくまで舌鼓を打つことが出来た。 それとお肉もきれいで、量を食べた割には、ほとんど胃もたれすることがなかった。 また店員さんはとても明るく親切で、時間を忘れ90分を過ぎてもお茶を出してもらえ すぐ追い出そうとはせず、満足のいくまでいられる雰囲気であった。 あまりに言われないので、申し訳なくなり自分達から早めに出て行った。 こなたに『まさかあんたがこんな店見つけてくるとは、驚いたわ。』と言ったところ、 『愛は人を変える力があるのだよ~。』と軽く返された。そんな私の事を気遣って いるのだけど、そんなことを感じさせない普段の飄々とした態度で接するこなたに 嬉しさを感じ、クスッと自然に笑みがこぼれた。 暖房の効いた店内から出る際、外のあまりの寒さに震えるに違いないと身構えて出てみたが、 鍋物を食べ、体があったまっていたからかあまり寒さを感じなかった。 もしかしたらこのことも考えてここにしたのだろうか、 本当に相手に気づかれないところですごく気を使っているな、この子は。 そう思っていると、こなたが 「折角だしさ、クリスマスイルミネーションの渋谷の街を歩いてみようよ。」 と散策に誘ってきた。『そうね、折角だし』と私も同意し、 こなたに誘われるがまま手を繋ぎ、体を近付けつつ一緒に行くことになった。 クリスマスイルミネーションに彩られた街を2人歩いてゆく。 冬の澄み切った空気にイルミネーションの光が映え、 より一層美しく光り輝いていた。 そんな光景を楽しみながら、私達は公園通りからパルコ方面へと歩いて行った。 渋谷パルコの正面口に飾られているクリスマスツリーのところで、 こなたが話しかけてきた。 「ねえ、ザ―ボンさん。」 「・・・地球人でお願い。」 「決して『普段のザ―ボン=普段のかがみん』、 『醜くなって戦闘力の上がったザ―ボン=ダイエット失敗のかがみん』と言う訳じゃないからね。」 「もうオマエ、口開くな。」 「あのさかがみ。ちょっと遅れたけど、クリスマスプレゼント。」 こなたはカバンから、赤い光沢のあるどこかのジュエリーショップと思わしき 紙袋を差し出してきた。 そのこなたからのプレゼントに顔の引きつりを隠しきれない私。 決していつぞやの時の様なひどいオタグッズだったからではない、 だってそれ・・・・・ 「あ、あのさ。私からもこれ・・・プレゼント。」 今こなたから貰ったプレゼントと同じ包装の紙袋をカバンから取り出し、こなたに手渡す。 そう、どうやら私とこなたは、互いのプレゼントを同じ店で購入したみたいだ。 こなたも糸目ネコ口の状態でなんとも言えない表情をしている。 そんな状態で互いに無言で、それぞれ渡したプレゼントを開けてみることにした。 ちなみにこなたからのプレゼントは、ピンクゴールドでコーティングされ、 ダイヤでクロスをモチーフにしたシルバーリング。 私からは、ピンクゴールドでコーティングされたクロスに、ダイヤのリングが かかったペンダントトップが付いたネックレスと、さすがにお互いの品は違っていた。 「あ、ありがと、かがみ。すごく嬉しいよ。でもさ、モノは違ったけど、 両方のプレゼントに『すべてが愛おしい』ってメッセージが入っているって なんなの?かなり通じ合い過ぎて、すごく恥ずかしいんだけど・・・。」 そう言ってこなたは、もじもじと照れ始める。 確かに品は違っていたのだが、両方とも英語で 『Everything is so dear ~すべてが愛おしい~』 とメッセージが刻まれていたのだった。 正直少し恥ずかしいのだけど、お互いに同じ事を考えていたと思うとすごく嬉しく、 私としては恥ずかしさよりも嬉しさの方が強い。 でもこなたは恥ずかしさの方が強く、しばらく元に戻らなそう。 付き合ってみて分かった事だが、こなたはこうやって照れるとなかなか戻らない。 だから照れそうになると、照れ隠しに突拍子の無いボケや誰にも分からない内容の話を振って 茶を濁してきたみたいだ。 まあ、こうやって照れているこなたもかわいいから、私としてはこのまま眺めて いるのもいいんだけれども・・・・・いけない、思考が横道にそれた。 とりあえず、このままだとグダグダなまま終わってしまいそうだ。 そんな終わり方は正直嫌なので、ちょっと暴走気味になるけれど、強引に展開を進めよう。 「あのさ、こなた。私アンタのすべて、すごく愛おしいって思っているわよ。」 「ふぇ?」 「だからこのプレゼント貰って、こなたも私も同じことを考えていたって分かってすごく嬉しい。」 まだ反応が悪い。ちょっと言い方を変えてみるか。 「まあアンタ好みの言い方で言わせてもらうと、 ずっとずっと夢だった、叶わぬ夢だと思っていた。それでは言って頂きましょう。 柊かがみさん『ずっとこなたが、好きでした』・・・初めて出会った高校の時からずっとね。」 高校の頃は友達として付き合っていたけど、 どこかこなたに恋愛感情らしきものを抱いていたのは確かだ。 「み、みゃー!かがみ、落ち着こうよ、ね!」 やった、やっと反応があった。 「冷静に今の状況を見てみようよ、かがみ。クリスマスの街の中心で 美人女子大生が、見た目女子中学生のロリババァに愛を叫ぶってすごい光景だよ。 これこそ、捨て身の幸せだよ。かがみ。」 わあ、こなたから美人女子大生って言われた。 ポロっと本音をこぼしちゃったんだったら、なんか嬉しいな。 じゃなくて、捨て身の幸せって・・・ 「でも幸せであることには変わりないじゃない、こなた。 私こなたがいないと寂しいし、今日も待っている時、こなたに会うまでむなしかった。 でもこなたといればどんな未来も怖くないし、むしろこなたなしではもう生きていけない気がする。」 「ううう、かがみ暴走し過ぎだよ。ラノベや美味しい料理といった好きなモノだけじゃなくて、 好きなヒトにまで暴走するなんて、好きになって初めて気がついたよ。」 そう、それは私もこなたと付き合って初めて気がついた。 でもそれは好きな人に対してというよりも、こなたのことを好きになったからだと思う。 自由奔放で楽しい事を追及してゆくこなたを、いつもは見守っているのだけれども、 いつも素でいようとするこの子の陰りの無い笑顔や雰囲気に当てられ、 なぜか見守る方がはしゃぎすぎてしまう。 そんな自分が好きだし、そうさせてくれるこなたのことが好きなんだ。 だから、一緒にいるのはすごく嬉しい。 とりあえず、こなたも元に戻ったみたいね。 私は戻りそうもないけど。 「あのさ、こなた。」 「なにさ、かがみん。」 「今日泊まってゆかない?お代は私持ちでもいいからさ。まだこなたと一緒にいたい。」 「ぎにゃー、私の部屋の鏡じゃなくて、私の嫁のかがみが壊れたー。」 「何こなた?お泊りと聞いてホテルで女子中学生が女子大生にエッチな事されると想像したの? もう・・・バカ‥(テレテレ)」 「自分から言っといて、自分で照れるって何なの一体?」 「ということで行くわよ、こなた。今夜は帰らせないから。」 「にゃーーー。」 また恥ずかしがり、もじもじし始めたこなたの手をひっぱりつつホテルへと向かう。 ホテルの部屋に入ったらまず抱きしめて、キスをしよう。後は・・・おいおい考えよう。 でも家への良い訳も考えなきゃなー、けどワクワクして楽しい。 こなたといればそれだけで、永遠さえあると信じられるんだ。 そんな高揚感の中、私達はイルミネーションの街の中へと消えていった。 「本当に暴走しすぎだよ、かがみん。 ・・・・・(小声で)でもそんな暴走するかがみも含めて、かがみのすべてが愛おしいんだけどね、私も。」 「何か言った、こなた?」 「何でもないよ~。好きだよ、かがみ。」 コメントフォーム 名前 コメント この後どうなる?こなた -- かがみんラブ (2012-09-14 22 39 49) お互い理解し合ってていいですな 暴走かがみはやっぱり好きだ -- 名無しさん (2010-12-28 12 06 24) * 社会人&恋人同士となっても、この2人の関係は最高ですね~。 だがしかし、お二人さん、イブほどでもないが25日でも ホテルの空き部屋は無いのでは? -- kk (2010-12-26 22 23 07) 投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/947.html
こなたとかがみが、まだ高校に通っていたころの、ある日曜日のこと。 今日も今日とて、こなたは柊家を訪れています。 桜の季節を過ぎ、風も暖かくなってきました。 「こんちわー」 「あら、こなたちゃん、いらっしゃい」 「こ、こんにちは。あれれ、えーと・・・・・・・・」 「かがみ? ごめんなさい、今、神社の方に行っているの」 「そうでしたか」 「あの子、こういうことに、妙に意気に感じるところがあるの」 「へ? 」 鷹宮神社の神域の、参道を少し外れたところに、小さな慰霊碑が立っています。 すっかりおなじみの場所ではありましたが、こなたにとっては初めて目にするものです。 碑文は、難解な漢語調に書かれていますが、 『第○○○振武隊・・・・・昭和二十年五月二十八日払暁出撃・・・・・・沖縄東海域・・・・・・散華・・・・・・・』 と、所どころ、こなたにも読むことができました。 「ごめん、もうすぐ終わるから」 こなたの呼びかけに、タワシで碑石を丹念に磨きながら、かがみが応じます。 ジャージの上下に軍手にゴム長、こんな泥臭い格好でも、 邪魔にならぬようキリリと後ろに結んだ髪といい、折り目正しい立居振舞といい、 かがみは、どこか凛とした気品を失いません。 はじめは、にんまりとその様子を眺めていたこなたでしたが、 かがみの、なにか思いつめたような表情と、時々潤んだようになる瞳を見て、 何かがあったことに気付いたのでしょう、 かがみが汗を拭き拭き、甲斐甲斐しく働く傍で、 こなたはそわそわと落ち着かない様子でいました。 やがて草取りを終え、熊手と箒で丁寧に清めると、 慰霊碑の周りは、少しさっぱりした感じになりました。 かがみがひと息つくと、こなたは、すぐに並んで寄り添いました。 周りに設えた花壇には、今はまだ蕾ですが、 五月に入ると、コスモスに似た黄色い花が、一斉に咲き揃います。 この花の世話をしていた老人が、先頃亡くなりました。 鷹宮神社に昔から、住み込みで働いていた人で、身寄りがなく、 神社の関係者だけで、ささやかな葬儀が行われました。 かがみにとっては、幼いころからの、ごく身近な大人の一人であり、 こなたにとっても、よく参道の掃除をしていたこの老人とは、顔見知りでした。 「あのおじいさん、もういないんだ。寂しいね」 「うん」 かがみは、この花の世話をしていた時の、老人のことを思い出していました。 いつもにこやかでしたが、普段はあまり話をしない人でした。 「お嬢様、この花には、あの人たちの魂がこもっているのですよ」 あの人たち、とは、今から六十年前、知覧の基地を飛び立って二度と戻らなかった、 千百余柱の英霊たちのことです。 かがみの曽祖父も、そのうちの一人だったと、聞かされています。 戦争の終ったあと、あちこちに咲くようになったため、 この花を彼の地では『特攻花』と呼んでいるそうです。 そして、この老人について、かがみは、もう一つ、忘れられない思い出がありました。 まだ幼かったころの、ある年の八月十五日、 蝉時雨の降る炎天の下、あの碑の前で老人が、誰かと昔話をしていました。 すると、感極まった老人が、やおら絶句し、顔を覆って泣き始めたのです。 「柊中尉殿に申し訳ない。共に死のうと誓った仲間たちに申し訳ない。 私だけが、こうして、おめおめと生き残ってしまいました。 今、こうして生きていることが、皆に申し訳ない・・・・・・・・・・」 申し訳ない、申し訳ない、と、繰り返す言葉を、かがみは驚きと共に、はっきりと記憶しています。 あとで知ったことですが、この老人は飛行隊長だった曽祖父のかつての部下であり、 あの日、曽祖父とともに出撃したものの、乗機の不調のため引き返し、 そのまま終戦を迎えてしまったのです。 せっかく助かった命。 なのに、生きているのが申し訳ない、老人は確かにそう言いました。 それがどんなことを意味するのか、当時のかがみには理解できませんでした。 ☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★ 段ボール箱三つに満たない、老人のわずかな遺品を整理していると、手紙が出てきました。 いずれも、あの日飛び立った、同じ隊の仲間たちの遺書でした。 特攻作戦に選ばれた者は、若い独身者が多く、跡を継ぐべき子供がいません。 遺された両親の亡きあと、遺品は処分されてしまうことが多く、 この老人は、ひそかにそうした品々を集めていたのです。 特攻作戦は、紛れもない悲劇でした。 当時でさえ「統帥の外道」と批判があったほど、非常識な軍事行動だったのです。 しかし彼らは、自分たちの愛する親兄弟を、国を救うためには、この方法しかないと信じていました。 少なくとも、言うだけで何もしない傍観者でいることだけは、彼らには耐えられなかったのです。 四通の手紙にはそのことが、それぞれの、十八歳の言葉で述べられていました。 かつての部下たちに会わせたいと思ったのか、柊家に遺されていた曽祖父の手紙を、父が持ってきました。 隊で唯一の妻帯者だった曽祖父が、当時十一歳だった祖父に宛てたものです。 そこには我が子と、まだ見ぬ子孫たちの幸せを祈る、三十二歳の、平凡な父親の姿がありました。 生まれる前から、かくも深く愛されていたことを悟った母も、二人の姉も、つかさも、皆、涙しました。 手紙を読み上げた父も、声を震わせていました。 かがみには、あの時の老人の言葉の意味が、少しだけ理解できたような気がしました。 飛行隊長だった曽祖父は、正規の特攻隊員ではなく、特攻機の直掩を任務としていました。 戻って来たとしても、誰も咎めなかった筈です。 それでも、部下だけを死なせて潔しとする人ではなく、彼らと運命を共にしたのです。 にもかかわらず、自分ひとりが生き残ってしまった運命の皮肉に、あの老人は、生涯苦しみ続けたのです。 彼にとっての、つらく長い戦後は、今ようやく終わったのです。 ☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★ 慰霊碑を少し離れて望む、拝殿の石段に腰かけ、かがみは少し前にあった、そんな話をしました。 こなたは、膝を抱えたまま、それをじっと聞いていました。 自分たちとさほど年齢の変わらない若者たちが、つい六十年前、生と死のドラマの主人公だったのです。 ふたりとも、運命というものを、考えずにはいられませんでした。 「ねえ、こなた」 「なに・・・・・・かな?」 「自分の命より大切なものって、あるのかな?」 普段のふたりには、あまりにも似つかわしくない話題でした。 しかしこなたは、からかう様子も、訝る様子もなく、少し考え込むふうをしています。 そして躊躇いがちに、あると思うよ、と答えました。 「お母さんのことなんだけれど・・・・・・」 こなたは俯き加減に、訥々と語り出しました。 「お母さん、前から体を壊していて、もう、わかっていたんだって。 私を産んだら、命が危ないって。それでも、産んでくれたんだ。私を」 人の死を背負って生きている少女がここにいたことを、かがみは迂闊にも忘れていました。 「人命は地球より重いって言うけど、もしお母さんが、自分の命のほうが大事だと思っていたら、 私は、どうなっていたんだろうね・・・・・・・・・・・・・・・・」 母かなたは、自らの命よりもこなたを愛し、この世に送り出したのです。 そして、笑顔で旅立っていったといいます。 不意にかがみの脳裏に、あの日、機に乗り込む曽祖父の姿が浮かんできました。 彼もその時、精一杯の笑顔を見せたのではないか、と。 「よくわかんないけど、自分の命より大切なものは、必ずあるんだよ。 お母さんが死んだのだって、無意味なわけないよ? 絶対、無意味なんかじゃないよ! 私、生きているもん! ほら、ちゃんとここに!」 こなたは、涙を浮かべながら、かがみを見つめ、精一杯胸を張って、そう言いました。 そんなこなたが愛おしく、かがみは、泥だらけになった手を気にしながら、思いきり抱きしめたのです。 そこには、かつて一人の母親が振り絞った勇気の証が、確かに息づいていました。 そして自分の胸には、かつて一人の父親が見せた、また別の形の勇気の証が、確かに受け継がれていました。 「わかってる。わかってるよ。あんたに逢えたのも、お母さんのお陰だからね。 だから、ほら、泣くな・・・・・・・・」 若葉の香りのする風の吹く中、ふたりはしっかりと抱き合ったまま、長い間、涙を流していました。 自分にとっての、命よりも大切なもの。 それが何なのか、かがみには、まだ分かりません。 しかし、かつて自分でない誰かを愛し、自らの命を捧げた男と女がいたこと。 そして、そのおかげで、こうして自分が生まれ、こなたと出会い、いまのこの日がある、ということ。 そのことだけは、いつまでも、忘れずにいようと思いました。 この慰霊碑は、いつも誰かに手入れをされ、毎年五月、黄色い花に包まれています。 そしてあの手紙たちは、今でも鷹宮神社に大切に祀られています。 (おしまい) コメントフォーム 名前 コメント 感動しました -- 名無しさん (2011-04-17 10 27 04) らき☆すたが好きで今迄散々色んな作品を拝見しましたが、これ程感動したものはありません・・・ 自分の命より大切なもの、それが無ければ確かに戦死者の方々も自らの命を捨てる事はなかったでしょう。 今あるこの国の平和、その平和の中安心して暮らしている我々の幸せ、それを守る為に戦ってくださった方もいると考えると、今ここにあるこの命、より一層無駄には出来ぬと思います。 -- 勝負師 (2011-03-05 17 31 06) 命の重みが感じられる いい作品ですね。 ジ〜ンとしました(T^T) -- 無垢無垢 (2009-01-03 23 11 53) ええ話や‥‥ -- 名無しさん (2009-01-03 01 31 50)
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/687.html
「かがみ。私からの誕生日プレゼントだよ」 そう言ってこなたは鞄の中からプラスチックケースを取り出した。 そして取り出したケースを開け、また中から出てきたのは白い箱。 ‥えらく大事にしてるなぁ、と思いながらその一連の動作を見ていると、 はい、と言って白い箱をこなたから手渡された。 「開けてみて、かがみ」 うん、と返事をしながら白い箱を開けてみる。 あんなに大事にしてるんだ、一体何が入っているのだろうと中を覗いてみると・・ 「これは・・星?」 中に入っていたのは星の形をした物体だった。 キラキラと多彩な色をしている。 両手で心地良く持てるようなサイズと重量感。。 「うん、星だよ。意表を突いてヒトデなんてことはないから安心して」 また何かのネタか、と思いつつも私は星を見ることに夢中だった。 なんだろう、何故か不思議なかんじがする。。 「こなた‥何なのコレ?」 思わず聞いた。 「その星は“Lucky Star”。幸せを呼ぶ、幸運の星だよ」 ‥幸運の星?おまじないか何かのアイテムだろうか。 しかし何故かただの星には見えない。 私はこの星を知っている――…? 「かがみ。」 こなたが突然、真剣な顔になる。 「かがみは可愛いよね」 「――なぁ!?‥」 一瞬、心臓が止まるかと思った。 急に真剣な顔して可愛いだなんて言ってくるもんだから。 頭のヒューズが1、2本飛んでしまったかもしれない。 「な、何いきなり変なこと言い出すのよ!」 「いや、かがみは凄く綺麗で可愛いなーと思って。それに優しいし、面倒見が良くて、おまけにツンデレでツインテールだし」 なにやら私を褒め出すこなた。 私はもう真っ赤になるしかなかった。 最後変なの混ざってたけど‥。 「頑張り屋さんだし、しっかり者だし、ウサギさんだし」 なおも続くこなたの褒め殺し。 あんたは私を羞恥死させる気か! 「だから、かがみはこの星を持つに相応しい人だと思うんだ」 こなたは至って真面目に言った。 「‥星を持つのに資格とかいるんかい」 私はたまらず突っ込みを入れたが、こなたは普通に「うん」と答えるだけだった。 「…ツンデレとかは絶対関係ないだろ」 「‥重要な事だと思うよ?」 なぜだろう…言ってる内容はかなりふざけてると思うのに、 こなたは真面目な態度だし、 この星を見てると実はふざけてないんじゃないかという気になってくる。 「…かがみ。私がみんなと陵桜で出会えたのは、私がこの星に願ったからなんだ」 「・・は?」 「毎日かがみと会って、つかさと一緒に登校して、教室でみゆきさんと一緒に4人で昼食を食べて・・ ――それは全部、私がその星に望んだからなんだ‥」 「・・何、どういう事?」 意味がわからない。こなたは何を言っているのだろう。 こなたがこの星に望んだから私たちは出会った・・? そんなバカな―― だけど、何故かこの星を見てるとそれは本当の事なんじゃないかという気がしてくる。 「かがみは学校楽しい?」 こなたが突然質問してきた。 「?!‥う、うん。楽しいわよ?」 「それも、楽しい学校生活をみんなが送れるように、私がその星に願ったから…」 …どうしてだろう。 よく分からないけどこなたは今とても重要なことを言っている気がする。 それに、私はやっぱりこの星を知っている‥‥‥。 こうして手に持つのは本当に初めてなんだけど、 星の存在は最初から知っていたような‥。 「…私なんて、その星がなければただのチビでオタクな人間でしかないよ」 「なっ…そんな事ないでしょ!こなたには良い所がいっぱいあるわよ!」 「…くふふ。ありがと、かがみん♪」 何故だろう。どうしてだろう。 とても重要な事を聞いている気がするのに、私は理解が追い付いていない。 この星を見た時から――私の中で何かが混乱し続けている。 私はこの星を知っていて――そうか、この星はこなたの持ち物だったんだ。 私はバラバラのパズルピースのたった一つだけを繋ぎ合わせる事ができた。 それは、星の持ち主がこなただったという事――。 そしてこなたに聞いた。 「…こなた、これ本当に私が貰ってもいいの?」 少なくとも、この星が私たちにとって重要なものであることは間違いない。 私はそれをなんとなく確信している。 そしてそれは、こなたが持っていた物だ。 「言ったでしょ、かがみ。その星はかがみが持つにこそふさわしい、ってね」 「でも…」 こなたは私の言葉を制した。 「それにね‥」と言って、こなたは一つ息を吸い直す。 「その星にも叶えられる願いには限度があるんだ。 私が望んだものは、その星の力でも届かなかった」 そう言って、ちょっとだけ悲しい顔をする。 「…あんた、一体何を望んだのよ」 「…べつに。ちょっと求め過ぎちゃっただけ」 この星の力を持ってしても叶えられない願いって何だろう。 聞いてる限り、そして私が感じてる限りでは、この星にはとてつもない力があるように思える。 だけど、もしかしたらこの星は万能ってわけではない‥? 知りたい。こなたの願いを―――・・・。 「こなた、あんたの願いが何なのか教えてよ」 「・・ちょっと場所変えようか」 ――――――――――― コメントフォーム 名前 コメント (≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-04-24 01 35 08) 行きた〜い! -- かがみんラブ (2012-09-20 23 28 52)
https://w.atwiki.jp/v-actress/pages/688.html
かがみありすをお気に入りに追加 かがみありすのリンク #blogsearch2 かがみありすのキャッシュ 使い方 サイト名 URL かがみありすの報道 gnewプラグインエラー「かがみありす」は見つからないか、接続エラーです。 かがみありすとは かがみありすの51%はミスリルで出来ています。かがみありすの18%は努力で出来ています。かがみありすの13%は着色料で出来ています。かがみありすの8%はやましさで出来ています。かがみありすの5%は罠で出来ています。かがみありすの3%は陰謀で出来ています。かがみありすの2%は電力で出来ています。 かがみありす@ウィキペディア かがみありす 楽天売れ筋ランキング レディースファッション・靴 メンズファッション・靴 バッグ・小物・ブランド雑貨 インナー・下着・ナイトウエア ジュエリー・腕時計 食品 スイーツ 水・ソフトドリンク ビール・洋酒 日本酒・焼酎 パソコン・周辺機器 家電・AV・カメラ インテリア・寝具・収納 キッチン・日用品雑貨・文具 ダイエット・健康 医薬品・コンタクト・介護 美容・コスメ・香水 スポーツ・アウトドア 花・ガーデン・DIY おもちゃ・ホビー・ゲーム CD・DVD・楽器 車用品・バイク用品 ペット・ペットグッズ キッズ・ベビー・マタニティ 本・雑誌・コミック ゴルフ総合 ページ先頭へ かがみありす このページについて このページはかがみありすのインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新されるかがみありすに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。